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ライフサイエンス

合成・材料 ライフサイエンス 連載

【連載】核酸医薬合成基礎講座 「第3回 オリゴヌクレオチド合成におけるカップリング反応」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.3(2018年7月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎 様に執筆いただいたものです。

DNA 及び RNA は、構成単位である核酸が、リン酸ジエステル結合によって多数結合した構造をとる。このリン酸ジエステル結合は、他の低分子化合物ではほとんど見られない結合であり、独特な合成法が開発されている。 核酸合成においては、この結合生成反応を何度も繰り返すことになるため、その効率は全体の収率を大きく左右する。今回は、このリン酸ジエステル結合生成反応について解説してゆく。

ライフサイエンス 連載

【連載】エクソソームと生命現象「第 1 回 エクソソームとは?」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.2(2018年4月号)において、金沢大学医学系免疫学 華山 力成先生に執筆いただいたものです。

近年、細胞外小胞(EV)の研究が加速的に進展している。2011 年には年間 200 報程度の論文数であったが、2016 年には 1000 報以上の論文が発表され、様々な生理機能や病態発症との関連が示唆されている。EV は大きく分けてエンドソーム由来のエクソソームと形質膜由来のマイクロベジクルなどに分類することができるが、現在最も精製に用いられている分画遠心法で両者を厳密に分離するのは困難であり、便...

ライフサイエンス 総説

【総説】幹細胞標識用超低毒性量子ドット Fluclair™ 試薬の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.2(2018年4月号)において、名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻、名古屋大学 先端ナノバイオデバイス研究センター 湯川 博 様、馬場 嘉信 様に執筆いただいたものです。

再生医療は、様々な幹細胞(iPS 細胞、ES 細胞、体性幹細胞など)から目的の細胞、組織、及び臓器を再構築し、それらを患者さんの体内に移植することで、これまで治療が極めて困難であった疾患の治療を可能とする。そのため、再生医療はこれまでの医療とは一線を画すものであり、全世界において非常に大きな期待を集めているのは言うまでもない。2006 年に京都大学の山中伸弥教授が樹立された iPS 細胞が登場して...

合成・材料 ライフサイエンス 連載

【連載】核酸医薬合成基礎講座 「第2回 オリゴヌクレオチド合成における保護・脱保護」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.2(2018年4月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎 様に執筆いただいたものです。

核酸の人工合成は、生化学における重要技術であり、これまで多くの工夫が積み重ねられてきた 1)。核酸の効率のよい合成を目指すには、官能基の適切な保護と脱保護が不可欠となる。これまでの核酸合成研究の歴史は、保護基の開発の歴史と言っても過言ではなく、今も保護基の選択が合成の可否を大きく左右することは変わっていない。そこで今回は、核酸の保護基について述べてゆきたい。

合成・材料 ライフサイエンス 連載

【連載】核酸医薬合成基礎講座 「第1回 オリゴヌクレオチド合成」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.1(2018年1月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎 様に執筆いただいたものです。

タンパク質・核酸・糖鎖の 3 つは、生体において重要な役割を担う高分子としてよく知られる。タンパク質は 20 種のアミノ酸、核酸は 4 種のヌクレオチド、糖鎖は数種の糖が連結したものであり、その組み合わせと配列が機能を決定する。従って、望みの配列の生体高分子を作り出す手法は、生化学にとって鍵というべき技術であり、古くから多くの努力がなされてきた。結果、現在ではそれぞれ多くの知見が蓄積されており、複...

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