【連載】幹細胞由来EV ~治療、診断、化粧品への展開~「第2回 歯肉幹細胞由来エクソソームを応用した歯周炎治療の 開発に向けて」
本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、九州大学病院 歯周病科 福田 隆男様に執筆いただいたものです。
歯周炎は口腔内の歯周病細菌によって引き起こされる慢性炎症で、歯を支える歯槽骨の吸収を特徴とする。しかし通常の歯周炎治療は、細菌性プラークとその足場となる歯石除去を中心とした原因除去療法が中心である。そのため、歯周炎で喪失した歯槽骨の再生はほとんど期待できず、病状の進行を食い止める対処療法であるのが現状である。
