尿中L-FABPは重症患者の急性透析療法離脱の指標となる
本記事は、シミックホールディングスが編集する「News Letter L-FABP No.21」をもとに掲載しています。
急性腎障害(AKI)は慢性腎臓病や末期腎不全、また長期的な心血管障害の高いリスクと関連する。最近の研究では、腎代替療法(RRT)を必要とするAKI患者にとって、AKIの回復までに要するRRT施行期間の長さは長期死亡率の独立予後因子であり、RRTによる早期かつ持続的な回復が集中治療室(ICU)滞在期間の短縮および良好な予後と関連していることが報告されている。一方で透析からの離脱が遅れると、血行動態の...
